フランス駐在中、せっかくだからと少しずつ各ショコラトリーを回り、
食べ比べをしてみました❣
評価基準は、味・口溶け・買いやすさ(店舗数・スタッフや店の雰囲気・話さなくても買えるかなど)の3点
レポするのは、有名店として名前の知られている13店です
なお、あくまでチョコレート基準で評価しているので、その他のケーキやお菓子がおいしくても、
心を鬼にして平等に「チョコだけ」で点数をつけています🍫
ケーキやお菓子がおいしい場合には、各お店の説明内でしっかり触れているので、
点数だけでなく文章の方を見ていただけたらと思います(*^^*)
前回は、
①JEAN-PAUL HEVIN(ジャン・ポール・エヴァン)
②ALAIN DUCASSE(アラン・デュカス)
③Jacques Genin(ジャック・ジュナン)<日本未上陸>
④PATRICK ROGER(パトリック・ロジェ)<日本未上陸>
⑤JEAN-CHARLES ROCHOUX(ジャン・シャルル・ロシュー)
を評価しました(*^^*)
今回ご紹介するのは、こちらです❣
⑥BERNACHON(ベルナシオン)<日本未上陸>
⑦Frederic Cassel(フレデリック・カッセル)
⑧Sebastien Gaudard(セバスチャン・ゴダール)<日本未上陸>
⑨KARAMEL PARIS(キャラメル・パリ)<日本未上陸>
⑩HENRI LE ROUX(アンリ・ルルー)<日本未上陸>
ちなみに、⑪~⑬はこちら:
⑪SEVE(セーヴ)<日本未上陸>
⑫Philippe BEL(フィリップ・ベル)<日本未上陸>
⑬HUGO&VICTOR(ユーゴ&ビクトール)
それでは、さっそくいってみよう
⑥BERNACHON(ベルナシオン)<日本未上陸>
味:★★★★☆
口どけ:★☆☆☆☆
買いやすさ:★★★★★
買った物:タブレット、ボンボンショコラ、パレドール、他店とのコラボショコラ
こちらは、珍しくパリではなく、フランス南部のリヨンにあるショコラトリー。
1953年創業でありながら、いち早く「ビーン・トゥ・バー」に取り組んでいたお店で、
祖父から3代続くショコラトリーで、継いだ家族以外にレシピを伝えないということで、
大量生産ができず、リヨン本店のみの営業を続けてきたため、
「入手困難な憧れのチョコ」ということで有名です。
半年前、パリ市内にショップがオープンしましたが、ケーキなどの生菓子は置いていません❗
有名なのは、様々な種類のタブレットと、
ガナッシュを詰めた円盤状のチョコに金箔をあしらった「パレ・ドール」。
お味は、タブレットはとっても絶品❣
基本的にタブレットを買わないのに、フランス駐在中に3回も購入したくらい
美味しいです
タブレットは、ピスタチオ・オレンジピール・コーヒー・マンディアンなど、
合わせる素材によってカカオの濃さが変わるので、よく合います
こちらのタブレットはとても分厚くて食べごたえがあります。
私はミルクチョコ×オレンジピールがお気に入り(*^^*)
オレンジピールを砂糖漬けするところから手作りしているそうですよ
「パレ・ドール」やボンボンショコラはダークチョコレートで、
ミルクチョコ派のmilkyには苦かったし、酸味も強かった
ただカカオの味や香りが余韻として長く残るので、
ダークチョコが好きな方には美味しいと思います(*^^*)
あと、ガナッシュを詰めた円盤状のチョコに金箔をあしらった「パレ・ドール」って、
東京にある「パレオ・ドール」という日本人ショコラティエのお店でも名物として売っていて、
見た目が完全に一緒だけど大丈夫なのかなと思ったら、
このショコラティエ・三枝さんはベルナシオンで教えを受けて味を伝えているんだそう
こちらはミルクチョコのパレドールを扱っているので、私はその方が好き。
ただ、どちらのお店もショコラは口どけ感があまりないので、
いずれにせよ私にはあんまり…でした><
他のミルクチョコ系のボンボンも、口どけはそこまでないです。
サイズ大きめ・甘さもかなりしっかり重めで、
味も美味しいけれど手作り感が感じられるタイプ。
洗練された都会的なチョコレートというよりは
「地元で愛されるチョコレート」という印象を受けました
買いやすさとしては、基本的にフランスのリヨンにしか店舗がないので
ケーキ等を買いたい場合には難しいのですが、
チョコレートについては、パリ市内にもショップが出来ましたし、
世界最古の百貨店であるボン・マルシェのすぐそばにあるので、
ショッピングのついでに行きやすいです
日本のサロンドショコラにも出店しているので、タブレットの購入はそこでも可能です!
そして、何よりベルナシオンは公式HPのオンラインショップで購入すれば、
日本まで届けてもらうことができます‼
送料はかかりますが、実は日本のサロンドショコラでは現地の5倍の値段で
タブレットを販売しているので(フランスなら7ユーロのところ、日本では4000円弱)、
枚数を買うならorボンボンショコラも買うなら、オンラインショップの方がおすすめです(*^^*)
⑦Frederic Cassel(フレデリック・カッセル)
味:★★★☆☆
口どけ:★★★☆☆
買いやすさ:★★★★☆
買った物:ボンボンショコラ、サブレ、ケーキ、マカロン、パン、惣菜、アイス
こちらは、パリには店舗がなく、パリ郊外にあるフォンテーヌブローという街にあるお店。
巨匠ピエール・エルメに師事し、世界15カ国・100名を超える
エリートパティシエの集団「ルレ・デセール」の会長を務めたパティシエで、
こちらのお店は、日本で言う「お菓子屋さん」に1番近い形態をしています。
というのも、他店と違ってチョコレートだけでなく、ケーキ・マカロン・
パン・焼き菓子・アイス・お惣菜など、商品展開が多岐にわたるから。
ショコラトリーではなくパティスリーですが、チョコレートはとても有名かつ評判がよく、
日本のサロンドショコラにも毎年出店しています。
ということで、商品のジャンル数が多いので味をレポートするのが難しいのですが、
ひとまずチョコレートは、チョコ専門のショコラティエではないのに
他の超有名ショコラトリーに全然負けず、とても美味しいし、
1粒ずつデザイン・柄があるので見た目が華やかで綺麗です
ただ、さすがにチョコレートだけで勝負している他店に比べると
個性がそこまでないというか、特筆するものはないかも?
強いて言うなら、柚子・抹茶など日本の食材を使ったチョコ(ケーキもそう)があるのが
少し面白いけれど、山椒・醤油なんかは最近他店もよく使ってくるしねぇ
口どけは基本的にはあまりないです。
種類が多いので、物によっては歯がいらないくらい柔らかいショコラもあるんだけど、
噛んで食べるサクサク系のショコラなど、口どけしない種類の方が多いかな。
でもこのお店のショコラは不思議で、噛んでいくと
ちゃんと回りのチョコとガナッシュが上手に合わさって旨みが出てくるので、
口どけしなくてもとても美味しいんです
ミルクチョコ・ダークチョコのバランスもよく、
ショコラトリーじゃなく「パティスリー」とは思えないほどショコラの種類も多く、
フランス国内に山ほどあるショコラトリーより確実に美味しいのが、1番すごいところ❣
流行に左右されない「安定した美味しさ」という印象です(*^^*)
また、扱っているチョコレートの種類が尋常じゃなく多くて、箱入りタイプも多くて、
チョコレートなのに日持ち&常温保存OKのものもたくさんあるので、
「チョコは溶けちゃうの分かってるけど、でもどうしても日本まで持ち帰りたい、
お土産にしたい!」という方におすすめです
そして、焼き菓子・ケーキ・お惣菜・パンも全部とっても美味しいです
どれも季節やその日の仕入れごとに商品が変わりますが、
それぞれ10種類以上は常に置いているので、いつ行っても満足に選べますよ
驚くのは、全てのジャンルのレベルの高さ…
バゲット(フランスパン)なんて、レトロドールというとても美味しい高級粉を使っているのに、
1ユーロで買えてしまいます❗
日本ではVIRONというパン屋さんでレトロドール粉を使ったバゲットを売っていて、
日本一美味しいと言われて連日行列していますが、並んで1本400円出してようやく買えますからね…
お惣菜も、ケーキにしか見えない美しさ!
味も相まって、食卓が高級レストランになること請け合いです
ケーキは、フレデリック・カッセルのメインとあって常時15種類くらいあって、
季節のケーキも頻繁に入れ替わります
スペシャリテとして有名なのはミルフィーユですが、
秋~冬限定のモンブラン・なめらかなムースケーキ・
完熟したフルーツをふんだんに使ったタルト・サントノレ
なんかもとっても美味しいのでおすすめ(*^^*)
買いやすさとして、パリに店舗はないものの、
パリから電車1本&40分で行けるフォンテーヌブローという街にあって、
世界遺産のフォンテーヌブロー城や、広大な森、バルビゾンの村などもあるので、
観光と兼ねて行きやすく、意外とアクセスは悪くないと思います
また、フレデリック・カッセルは2店舗あり、1つはサロン・ド・テ(カフェ)なので、
ケーキを頑張ってパリのホテルまで持ち帰らなくても、その場で食べられます
富裕層が住む街として有名なので、
パリとは違ったのんびりした雰囲気を感じながら、
おいしい紅茶やホットチョコレートと一緒にケーキを味わうのもおすすめ(*^^*)
そして、日本の銀座三越に常設店があるし、
サロンドショコラにも出店しているので、日本でもケーキやチョコが手に入ります❣
天使が描かれたオレンジ×ブラウンのパッケージもおしゃれなので、
手土産にもおすすめです(*^^*)
⑧Sebastien Gaudard(セバスチャン・ゴダール)<日本未上陸>
味:★★★☆☆
口どけ:★★☆☆☆
買いやすさ:★★★☆☆
買った物:ボンボンショコラ、タブレット、ケーキ、サブレ
日本未上陸のお店なので、知る人ぞ知るお店かもしれません。
セバスチャン・ゴダールは、パリのフォションで修行し、
天才パティシエとしてピエール・エルメの後任に抜擢された人物です
店内で扱っている商品は、ショコラに加え、ケーキ・パン・サブレ・キャラメルなど。
「天才」と聞くと、奇をてらったデザインをイメージしてしまいますが、
彼の作るスイーツはシンプルで、日本人の思う「フランスのおしゃれさ」とは
そぐわないくらい地味。
でも味は間違いないです❗
派手さはないけれど、丁寧に作られたのが分かります(*^^*)
味もスパイスなどの変わったものよりは、王道なものが多いです。
口どけはそこまでではないかな。
そして、チョコ通の間で絶品と噂の「塩キャラメルタブレット」❣
こちらが気になっている方は、十分注意してください!
人気ということで、店舗では売り切れていることも多いです
私は本店・2号店に1回ずつ行ってみて2回とも売り切れだったので、
予約して再度取りに行って、ようやく買えたほど
ただ、正直な感想は、「確かに美味しいけれど、そんなに連日欠品するほど…?」
という感じでした
タブレットとは思えないなめらかさ、塩とキャラメルのマリアージュはとても素敵で、
全体的に美味しいです
確かに美味しいんだけれど…塩キャラメル味のスイーツやペーストが
割とかなり出回っているフランスで、ここでしか買えない味かと言われると、
そんなことはないかなぁという印象でした。
もちろん美味しいので在庫あったら買うのはおすすめですが、
わざわざ他の予定を犠牲にしてまで行くほどの価値はないかな?
個人的には、ゴダールのおすすめはモンブランです❣
元々モンブランが好きで、フランス駐在中には
アンジェリーナをはじめ5店舗以上を回って食べてきましたが、
ゴダールのモンブランは堂々の1位だと思っています
ペーストや缶詰ではなく生の栗を使っているせいか、
栗の味がすごくしっかり強く出ていて、それに合わせている生クリームも
ふわっふわで、変にお砂糖で味付けしていないのか甘さは控えめで、
その分栗とクリームのおいしさが存分に引き立つ、そんな素敵なモンブラン
秋~冬の季節限定なのですが、時期が合う方には是非食べてみてほしいです!
また、サブレもとってもおいしいし、個包装&箱入りで日持ちもするので、
お土産におすすめ(*^^*)
買いやすさとしては、パリ市内に2店舗あって、
1店舗はルーブル美術館の近く、チュイルリー公園のすぐ前にあるので、
観光のついでにとっても行きやすい立地です
しかも、そこはサロン・ド・テ(カフェ)も併設されているので、
一緒にパンやケーキやお茶も楽しめますよ(*^^*)
スタッフはどちらの店舗でも親切で優しいですし、
なんとチュイルリー店には日本人スタッフがいらっしゃいます❗
人気商品・日持ち・タブレットの仕入れ状況など、日本語で聞けちゃいますよ
⑨KARAMEL PARIS(キャラメル・パリ)<日本未上陸>
味:★★★★☆
口どけ:★★☆☆☆
買いやすさ:★★★☆☆
買った物:ボンボンショコラ、キャラメル、カラックロック(後述)、キャラメルドリンク
日本未上陸のお店で、パリ内でも正直他と比べると
まだそこまで有名なお店ではない印象のお店です。
ただ、ラデュレ出身のパティシエによるお店なので、注目度は高いですね!
名前の通り、チョコレートよりキャラメルがメインというか
店内全ての商品にキャラメルを使っているのですが、
なぜレポートに登場させたかというと…
このお店のブロンドチョコレート×キャラメルの組み合わせが絶品だから❣
「カラックロック」という商品(写真上)で、
カリカリの薄いキャラメルをチョコレートでコーティングしたスイーツで、
チョコレートは各種あるのですが、おすすめはブロンドチョコレート
ブロンドチョコレートは、「ブラック」「ミルク」「ホワイト」に次ぐ
「第4のチョコレート」ともいわれるブロンド色(キャラメル色)のチョコレート。
ホワイトチョコをキャラメリゼして作る、香ばしくクリーミーな味が特徴です。
これが、カリカリのキャラメルとすごくよく合う…❗
チョコレートだけでも口どけが素敵なのに、キャラメルと一緒の部分を
カリカリかじるとフロランタンの上の部分みたいな美味しさがあって、
至福のひとときを味わえます
日持ちもするので、お土産にもおすすめです(*^^*)
見た目がちょっと地味なので、もっとパリらしいデザインのものがお好きな方には、
キャラメルとチョコレートを組み合わせたアソートバーもおすすめです!
買いやすさとしては、パリ市内に1店舗しかないんですが、
アレクサンドル三世橋やコンコルド広場の近くなので、悪くはないかな。
サロン・ド・テ(カフェ)も併設されているので、
キャラメルを使ったケーキや焼き菓子を食べながらお茶するのも素敵です(*^^*)
スタッフは私が行った時は閉店間際だったせいか正直あまりにこやかではなく、
ちょっとむすっとした感じではあったしプレッシャーも感じたのですが、英語は通じます!
また、日本のサロンドショコラに出店しているので、そちらでも購入可能です
⑩HENRI LE ROUX(アンリ・ルルー)<日本未上陸(撤退)>
味:★★★☆☆
口どけ:★★☆☆☆
買いやすさ:★★★☆☆
買った物:ボンボンショコラ、キャラメル
こちらは、世界で唯一のキャラメリエ(キャラメル職人)であるアンリ・ルルーのお店です。
少し前までは日本の百貨店内などに入っていたので
知っている方も多いかもしれませんね。
実は、今では有名&大人気の「塩キャラメル」を生み出したのもアンリ・ルルー。
キャラメル職人ということでチョコレートには無関係と思いきや、
フランス国家最高職人(M.O.F)のショコラ部門の審査員を務め、
ショコラ界の父的存在と言われています❗
そんなお店のチョコレートが美味しくないわけがありません(*^^*)
店内には、色鮮やかなキャラメルに見劣りしない
美しいショコラが数多く並んでいました。
ミルクチョコ、ダークチョコともに種類豊富で、
ガナッシュはナッツやハニーなどの王道なものから、
アニスなどスパイスを使ったもの、
また桜や柚子といった日本の食材を使ったものも多かったです。
口どけも、口に入れた途端にほどけるというほどではないものの、
柔らかくなめらかで、噛まないと全然溶けない感じではありませんでした。
買いやすさは、フランス国内に点在していて、パリ市内には3店舗あります。
1番アクセスがいいのは、サンジェルマン・デ・プレにある店舗です!
ブランド店が立ち並ぶ通りや、パリで一番安いドラッグストア「シティファルマ」、
サンジェルマン・デ・プレ教会などが近いので、
観光やショッピングのついでに立ち寄れます
スタッフはとてもにこやかで親切で、英語もペラペラだし、
人によっては日本のサロンドショコラに行っているスタッフもいるので、
片言の日本語は話せたりと、とても買い物しやすい雰囲気ですよ(*^^*)
残念ながら日本からは2019年に撤退してしまいましたので、
パリに来た際には是非行っていただきたいと思います❣
以上、⑥~⑩のレポートでした!
長くなってしまうので、⑪~⑬はこちらでレポしています(*^^*)
⑪SEVE(セーヴ)<日本未上陸>
⑫Philippe BEL(フィリップ・ベル)<日本未上陸>
⑬HUGO&VICTOR(ユーゴ&ビクトール)
個人的には、店もパッケージも高級感あるのがいい・日本未上陸がいい・
チョコ以外のフランスらしいスイーツも欲しい・
そのためにはお店に行くためだけに時間を使えるという方には
Jacques Genin(ジャック・ジュナン)、
手頃で美味しいチョコが欲しい・甘さが強いチョコが好き・
チョコだけでバリエーションを楽しみたい・
観光やショッピングのついでに寄りたいという方には
JEAN-CHARLES ROCHOUX(ジャン・シャルル・ロシュー)、
日持ちや溶けちゃうのを心配せずチョコを持ち帰りたい・
シンプル系より可愛い系のパッケージがいい・
チョコ以外のフランスらしいスイーツやパンなども種類多く&どれも美味しいものを楽しみたい・
パリ郊外にも興味があるという方にはFrederic Cassel(フレデリック・カッセル)がおすすめ
フランス国内にはまだまだショコラトリーがありますので、
時間が許す方はふらっと立ち寄って1粒ずつ食べ比べを楽しむのもおすすめです
楽しいフランスグルメ旅行になりますように